納期の遅れや契約条件への不安など、ビジネスの現場では「懸念」を英語で伝える場面が頻繁にあります。つい concern ばかり使ってしまいがち ですが、実は懸念の “強さ” や “種類” によって適切な表現は変わります。
本記事では、ビジネスでよく使われる懸念表現を 強さ別に整理 し、それぞれに自然に続く about / about whether / that の使い方 もわかりやすくまとめました。
「どの表現が丁寧で、どれがカジュアルなのか」
「取引先に使っても問題ないのか」
「感情的に聞こえない言い方はどれか」
こうした実務でよくある疑問に答えながら、すぐに使える例文 とともに解説します。最後には 「表現 × 前置詞・接続詞の相性」一覧表 も用意しているので、迷ったときの確認にも便利です。
concern の基本を確認したい方はこちら:
強い懸念(深刻な不安や切迫):(be anxious / be deeply concerned)
be deeply concerned about / about whether / that
ビジネスで最も自然に使える「強い懸念」を表す表現。concerned に deeply を加えることで、冷静ながらも深刻度の高い懸念を丁寧に伝えられる。
be anxious about / about whether
同じく強い懸念を表すが、感情的な不安・落ち着かない気持ちが前面に出る表現。ビジネスで使えないわけではないものの、やや個人的・感情寄りに聞こえるため、冷静なトーンを保ちたい場面では “deeply concerned” の方が適切。
中程度の懸念(一般的・冷静な心配):(be concerned / have concerns)
be concerned about /about whether /that
状況や事実に対して冷静に懸念を示す、最も一般的でビジネス向きの表現。相手を責める印象を与えず、丁寧に問題意識を共有できるため、取引先とのやり取りでも非常に使いやすい。
have concerns about / about whether /that
契約条件や提案内容など「論点」に対する懸念を名詞で示す、やや形式的な表現。メールや文書で特に自然で、複数の懸念点がある場合にも使いやすい。
弱めの懸念(軽い心配・不快感):(be worried / be uneasy / feel uncomfortable)
be worried about /about whether /that
軽い心配を表す最も一般的な表現。ただし やや感情的でカジュアル寄りのため、社内のやり取りや気軽なコミュニケーションで使われることが多い。取引先に対して使う場合は、丁寧さを保つために be concerned の方が無難な場面もある。
be uneasy about / about whether
明確な理由はないが、「何となく引っかかる」「しっくりこない」といった漠然とした不安を表す。やや口語的で、社内やチーム内での共有に向いている。取引先に対して使うと、理由が曖昧な印象を与えることがあるため、慎重に使いたい。
※ that 節は通常使われない。
feel uncomfortable about
不快感・違和感・戸惑いなど、軽い抵抗感を示す表現。こちらも 社内向けのニュアンスが強く、取引先に使うとやや個人的な感情が前に出る。通常は about + 名詞/動名詞 の形で使う。
判断の迷い(懸念というより不確かさ):(be unsure)
be unsure about / whether
「懸念」というより、判断に迷っている・確信が持てないといった“中立的な不確かさ”を表す表現。
感情的ではなく、事実ベースで判断を保留している状態を示すため、ビジネスでも非常に使いやすい。
特に取引先とのやり取りでは、「不安」ではなく 「まだ判断材料が揃っていない」 というニュアンスを丁寧に伝えたいときに便利。
※ be unsure whether の方がより自然で、ビジネスメールでもよく使われる。
※ be not sure about / whether もほぼ同じ意味で使えるが、ややカジュアル寄りのため、取引先向けには unsure の方がより丁寧。
「be unsure about whether」より「be unsure whether」の方が自然でよく使われます。
懸念表現 × about / whether / that の相性一覧
以下の表では、各表現に自然に続く about + 名詞 / about + whether / that の相性をまとめています。迷ったときに「どの形が自然か」をすぐ確認できる一覧です。
| 表現 | about + 名詞 | about + whether | that |
|---|---|---|---|
| be deeply concerned | ○ (自然) | ○ (自然) | ○ (自然) |
| be anxious | ○ (自然) | ○ (自然) | × (不自然) |
| be concerned | ○ (自然) | ○ (自然) | ○ (自然) |
| have concerns | ○ (自然) | ○ (自然) | ○ (自然) |
| be worried | ○ (自然) | ○ (自然) | ○ (自然) |
| be uneasy | ○ (自然) | ○ (自然) | × (不自然) |
| feel uncomfortable | ○ (自然) | × (不自然) | × (不自然) |
| be unsure | ○ (自然) | △(「unsure whether」 の方が自然) | × (不自然) |
※△は「意味は通じるが一般的ではない」「より自然な別の表現がある」ことを示します。
まとめ
懸念の強さに合わせて表現を少し変えるだけで、気持ちがぐっと伝わりやすくなります。どの表現もビジネスで自然に使えるので、まずは使いやすいところから試してみてください。日々のやり取りの中で少しでも役立てば嬉しいです。
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「feel uncomfortable」 は通常 「about + 名詞/動名詞」(例:about sharing the internal report)で使うのが自然です。「about whether…」 も文法的には可能ですが、あまり一般的ではありません。