「クレーム」や「苦情」を英語で言う場合、「complaint」と「claim」のどちらを使うべきか迷ったことはありませんか?
「クレーム(苦情)」を英語で言う場合、実は「complaint」が適切な単語です。
本記事では、「complaint」と「claim」の違いについて詳しく解説します。特に、貿易実務での使用例を交えて、どちらを使うべきか明確に説明します。
また、クレームに対する謝罪の表現については、別記事で詳しく紹介していますので、そちらもぜひチェックしてみてくださいね!
complaintの意味 (クレーム、苦情)
「complaint」は、商品やサービスに対する不満や苦情を表す言葉です。日本語の「クレーム」に一番近い表現で、問題の解決を求めるために使いますが、金銭的な請求ではなく、あくまで不満の表明として使用されます。その結果として金銭的な解決につながる場合はあります。
a statement in which someone complains about something
LONGMAN
- We would like to file a complaint about the quality of the products we received.
届いた商品の品質についてクレーム (苦情)をお伝えいたします。 - This is a formal complaint regarding the late delivery of our order.
この度、注文の配送遅延について正式にクレーム (苦情)を申し入れます。 - We have received a complaint about your product from a customer of ours.
貴社の商品について、お客様からクレーム (苦情)を受けました。
claimの意味 ① (金銭的な請求)
「claim」は金銭的な請求、特に損害賠償や保険請求に関連する言葉です。権利に基づいて、公式にお金を請求する場合に使われます。この場合、不満や苦情を直接表すのではなく、契約や規定に従って正当な請求を行っているという意味です。名詞、動詞共に使えます。
An official request for money that you believe you are entitled to because of a legal agreement, rule, or regulation.
LONGMAN
- We would like to file a claim for the substantial damage caused by the faulty goods.
欠陥商品の影響で発生した重大な損害に対して損害賠償請求を行います。 - The insurance company rejected the claim for damages after investigating the incident.
保険会社は事故を調査した結果、損害賠償請求(損害賠償金の損害賠償請求)を却下した。
参考 「damage」 は 不可算名詞 で、「損害」や「被害」を表します。一方「damages」 は 可算名詞 の複数形で、法的な文脈において 「損害賠償金」 を指します。「損害賠償金」を意味する場合、通常複数形 で使われます。これは、法律上の損害賠償は複数の項目に基づいて請求されることが多いためです。 - We are claiming compensation for the loss from the insurance company.
保険会社に対して損失の補償請求を行っています。
claimの意味 ② (主張、要求)
証拠の有無に関わらず「何かが正しい」と主張する時にも「claim」使います。名詞だけでなく、動詞としても使うことができます。
A statement that something is true, even though it has not been proved
LONGMAN
- The importer made a claim for compensation for the damaged goods.
輸入業者は損傷した商品に対する補償の要求をした。 - The supplier claims that the goods were damaged during transport and that they are not responsible for the damage.
サプライヤーは商品が輸送中に損傷したため、その損傷については責任を負わないと主張している。 - The shipping company claims that the delay was caused by adverse weather conditions.
船会社は遅延が悪天候によるものだと主張している。
まとめ
「complaint」と「claim」の違いは、使い方によって大きく異なります。
- complaint は、日本語の「クレーム」に一番近い表現です。商品やサービスに対する不満や苦情を表現する際に使います。結果として金銭的な解決につながる場合もあります。例えば、商品に不良があった場合、その不満を申し立てた結果、返金や交換、補償が行われることがあります。ただし、complaint 自体は金銭的な要求を含むものではなく、まずは問題の解決や対応を求めるものです。
- claim は、主に損害賠償や保険請求による金銭的な請求や、証拠の有無に関わらず「正当である」と主張する時に使われます。
貿易の実務では、状況に応じて上手に使い分けることがポイントです。