今回は、貿易実務検定A級の英語科目(正式名称は「貿易実務英語」) の中でも、インコタームズ(Incoterms)に焦点をあてます。
インコタームズは、英語表記に対応する日本語の正式名称を正確に覚えているかどうかが、そのまま得点差につながる分野です。
この記事ではまず、過去の出題傾向を基に、A級でよく出る典型的なひっかけ例を解説し、次に、ひっかからないようにするための正式名称(英語名 / 日本語名)を表形式で整理します。
短期間に得点アップにつながる分野ですので、ぜひ正式名称を覚えることをお勧めします。
A級英語の問題別の攻略ポイントや勉強法については、以下の記事で詳しく解説しています。
貿易実務検定A級でのインコタームズ(Incoterms)について
インコタームズは、英語名と正式な日本語名をセットで正確に覚えることが重要です。インコタームズ関連の問題は次のセクションでよく出題されます。
- 大問1(英文解釈)
- 大問2(和文英訳)
- 大問3(主要用語)
特に大問1や大問2でのCIPの誤訳は典型的なひっかけです。
- CIP = Carriage and Insurance Paid to
✅ 正:輸送費・保険料込み
❌ 誤:運賃・保険料込み
なお、大問3ではインコタームズの英文による意味や定義説明を読み、該当する条件を選ばせる問題が出題されています。日本語での定義は大まかには把握できていると思いますが、英語での規則まで読んでいる方は少ないかもしれません。過去問を通して、各インコタームズの英語での説明表現に慣れておくことも大切です。
インコタームズ(Incoterms)の正式名称一覧(英語名 / 日本語名)
最新のインコタームズ2020年版での正式名称一覧です。
Group I:いかなる単一または複数の運送手段にも適した規則
| 英語略 | 英語正式名称 | 日本語 |
|---|---|---|
| EXW | Ex Works (読み方:エクス・ワークス) | 工場渡し |
| FCA | Free Carrier | 運送人渡し |
| CPT | Carriage Paid to | 輸送費込み |
| CIP | Carriage and Insurance Paid to | 輸送費・保険料込み (ダメ:運賃保険料込みではない) |
| DAP | Delivered at Place | 仕向地持込渡し |
| DPU | Delivered at Place Unloaded | 荷卸込持込渡し |
| DDP | Delivered Duty Paid | 関税持込渡し |
Group II:海上および内陸水路輸送のための規則
| 英語略 | 英語正式名称 | 日本語 |
|---|---|---|
| FAS | Free Alongside Ship | 船側渡し (読み方:せんそくわたし) |
| FOB | Free On Board | 本船渡し |
| CFR | Cost and Freight | 運賃込み |
| CIF | Cost Insurance and Freight | 運賃・保険料込み |
A級試験とは話が逸れますが、コンテナ輸送の場合、ICCでは本来グループI(FCA・CPT・CIPなど)の規則を使用することが推奨されています。
一方で、実務の現場では、特にアジア地域を中心に、コンテナ輸送であってもFOBやCFRなどグループIIの条件が広く用いられているのが現状です。
最後に
インコタームズは、正式名称を正確に覚えることが大切です。過去問を繰り返し解きながら、ひっかけやすいポイントや、インコタームズの英語での説明に慣れていくことが、貿易実務検定A級・英語科目の得点アップにつながります。
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・A級|概要
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・A級|英語 (全体対策)
・A級|英語:頻出単語(法律・海上保険)
・A級|英語:インコタームズ(※本記事)
・A級|英語:大きな数字の読み方
・A級|マーケティング

